水質汚染による水環境

水質汚染

本来、川や海の水は循環の過程で自然に浄化されるものですが、現在の水環境は私たち人間の影響によって水質汚染は深刻で海洋汚染の問題だけでなく、湖や川の汚染といった身近にある水にまで環境汚染が及んでいるのをご存知ですか。
水質汚染は川で流され最終的に海に集まって蓄積されていきます。川や海は生物の源であり、地球における物質循環の要でもありますが、自然の力で綺麗にしてくれる浄化力も人間が出す大量の化学物質の前では自然に浄化できる限界を超えてしまっているのです。

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水質汚染の指標

川や湖・沼などの水環境がどれだけ汚れているのかを計る指標には、全有機炭素量(TOC)・化学的酸素要求量(COD)・生物化学的酸素要求量(BOD)があります。これらの方法で測定している汚染物質は主に有機性汚濁物質といわれるもので、自然由来のものと化学物質といわれる人工物質があり、これらの物質は主に生活雑排水や下水から流されてきます。

BODは、水中有機物の微生物によって分解される有機物の指標として用いられて試料水を20度の条件下に5日間放置した時に消費される酸素の量を測定することで得られます。

水質環境の被害

海洋汚染

海洋汚染

海は地球の約70%もの面積を占めていて、生物の源であり地球における物質循環の要でもあります。ところが、廃液などによる水質汚染により蓄積された化学物質「PCB」や「DDT」は海の海洋生物の体内からも検出されているのです。
農薬や化学物質・家庭排水で汚染された川や土壌・地下水など最終には海に辿り着くために海洋汚染は環境の質を知る重要なバロメーターとされています。

水質汚濁

水質汚濁

川や湖などの公共用水域は水質汚濁として区別されます。私達人間は汚れたものは水で洗い流すという習慣で生きてきましたが生活雑排水やし尿・化学物質により河川の自然浄化力では綺麗にならないほど今の河川や湖は汚れているのです。

水質汚濁を減らして自然の川や湖が持つ循環作用や浄化作用を活かすことは全ての生態系の基本ともいえる重要な問題です。

地下水の汚染

有機汚濁が進んだ水を私たちが水道や水源として利用するため、多くの場合は塩素処理が行われています。しかし地下水は流速が遅いため、希釈による拡散も期待できず一度汚染された地下水を浄化することは非常に困難だと言われています。

この地下水汚染のほとんどが廃溶剤や廃棄物の不法投棄が原因とされていて日本各地で不法に捨てられている産廃付近の林や森の地下水からは、塩素系有機溶剤が多く検出されています。地下水の汚染状況については、水質汚濁防止法にしたがって各都道府県が毎年調査を行っていますが、自然起源と思われるヒ素を除けば人間の手による化学物質汚染が自然の水質環境まで悪化させていることが一目瞭然だといえます。

水質汚染防止への取り組み

生命の源である水の汚染原因である生活雑排水や工業排水・産業廃棄物・不法投棄には、様々な取り組みが行われています。最近では下水処理した水をそのまま川や海へ流すのではなく、農業用水や工業用水・街路樹・防火用水として再利用している下水処理場も増えていますが、先ずは私たちが川や海など身近にある水環境に対して、真剣に考えながら大切にする気持ちを持って生きていくことから始めてみませんか。

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