ダイオキシンの問題

ダイオキシン

ダイオキシンというのは単一の化学物質ではありません。この名称はダイオキシン類と言われ化合物郡の総称として使われているのです。1兆分の1gの重さ「ピコ」という単位で表される物質のダイオキシン類は環境汚染を通じて生態系に悪影響を及ぼす危険があるのです。

ダイオキシン類は、私たちの環境中に広く存在しています。汚染された土壌や地下水は勿論のこと物を焼却する際やタバコ・車の排気ガス中にもダイオキシン類が含まれています。当然、普段の生活から大気を呼吸し、食物を摂取している生態系の体内にはダイオキシンが蓄積している現実に私たちはもっと関心を持つべきではないでしょうか。

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ダイオキシン類

一般に、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)などをダイオキシン類といいます。これらは塩素の数や付く位置によって構造式が変わるのでPCDDは75種類・PCDFは135種類があり、それぞれ毒性の強さが異なります。

ダイオキシン類の物性は無色無臭で、構成は炭素・酸素・塩素原子という単純なものです。
その性質は毒性が強く水に溶けにくいので、大気中や低質土壌の表面・浮遊粒子に吸着されていきます。又、他の化学物質とは容易に反応しない安定した性質で、生物の体内に蓄積された毒性には慢性と遺伝性があるので長期的な影響が問題視されています。

ダイオキシン類の発生原因

ダイオキシン類の原因

日本では1年間に約5,140~5,300gが環境中に排出されていて、ダイオキシンの80%以上がゴミを燃やす過程で発生しています。

発生源別にダイオキシン類発生量を見てみると、一般廃棄物焼却が約80%・産業廃棄物焼却によるものが約10%・その他の金属精錬・石油添加剤・たばこの煙・木材、廃材の焼却・自動車排出ガスなどを含めて全体の約10%以下という試算が出ています。この中には土壌や水質汚染から検出されたモノは含まれていません。

日本のダイオキシン

上記のことから、ダイオキシン類の主な発生源が一般廃棄物を燃やす焼却過程にあることが分ります。例えば、ゴミにプラスチックを混ぜて燃やすと燃焼温度が上がり、塩素生成が増えダイオキシンが発生しやすくなるので、有機系や無機系を問わず可燃物のゴミの中の塩素濃度レベルがダイオキシン発生量の大きな原因となります。

ダイオキシン類による環境汚染

一般にダイオキシン類の環境汚染は、焼却過程の燃焼中に発生する塩化水素が酸性雨の原因になるので大気汚染だけだと思われがちですが、ダイオキシン類は埋立で汚染された土壌や地下水・池・沼・海などからも数多く検出されているのです。

大気中の粒子などにくっついたダイオキシンは、土壌に落ちたり川に落ちたりして土壌や水を汚染します。またゴミの埋立地には焼却灰が埋められているので、焼却灰中のダイオキシン類が長期間にわたり、水系に流れ出していることや不法投棄などの有機塩素化合物による汚染や水質汚染などの経路も環境汚染に繋がっているとされています。

ダイオキシンによる健康被害

ダイオキシン類の生態系への生体に対する毒性には大きな差があります。健康被害については物質の存在量ではなく、毒性の強さで考えなくてはなりません。人体への影響ではガンや生殖異常・造血機能障害を引き起こす原因と言われています。これらは生物濃縮と食物連鎖の観点から考えるとダイオキシン類が体内に蓄積しているのが容易に想像できます。

私たち人間はダイオキシン類の多くを食事から摂取しています。主に脂肪分の多い魚・肉・乳製品・卵などに含まれやすくなっています。野菜類については根から水や栄養分を吸い上げるので濃縮することは考えられていませんが、土壌が汚染されている場合は別です。

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