廃棄物汚染の問題

廃棄物を燃やしたり埋立てたことで起こる水質汚染や地下水汚染・土壌汚染のほとんどが不法投棄によるものです。土壌調査が行われた結果、廃棄処理や処分後の土壌は、鉛などの汚染が酷く地下水からも鉛や塩素系溶剤・ダイオキシン類による化学物質汚染が確認されています。自然環境を汚せば膨大な費用が必要となるだけでなく、人体への影響も懸念されているだけに廃棄物による環境汚染問題は深刻化しているのが現状です。
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廃棄物汚染による被害
廃棄物処理で発生する汚染被害は水質や土壌だけではありません。無造作に処理や処分されたゴミから排出される目に見えない「揮発性」の化学物質もその一つです。揮発性化学物質は、気付かないうちに大気中に揮散して大気汚染を汚しているのです。
また廃棄物を燃やす事で発生する二酸化炭素も環境汚染問題の一つで、水の場合は排水や下水をという形で処理されて環境へ戻りますが、二酸化炭素はそのまま大気中に出ることで地球温暖化の原因になっています。このことから廃棄物汚染による影響は環境ホルモンや土壌汚染・オゾン層の破壊・地球温暖化にいたるまで、自然や人間に対してさまざまな問題を引き起こしているのが分りますね。
不法投棄による汚染
廃棄物の不法投棄による環境汚染は社会問題になっています。現在、製品を作る工業などでは廃棄物を出せばその処理コストが製品価格に跳ね返るため、ゴミの排出量削減の努力が行われていますが、ゴミの処理や処分を依頼する会社が費用を削るため、適正に処理される十分なコストで請け負わない処理業者により、山間地や海岸に不法投棄される例が後を絶ちません。
不法投棄される産廃のうち建設廃材が約70%以上、投棄量では約40%を占めています。
また高度成長期に立てられた住宅やビルなどが一斉に建て替える時期にある今の時代は今後更に建設廃材が増加すると予測され、廃材からでる汚染の対応に追われています。
不法投棄の実例

日本での記憶に新しい廃棄物による環境汚染の事件は、1990年に香川県豊島で発覚した大量の産業廃棄物の不法投棄問題です。
この事件は、50万㌧を超える産業廃棄物の不法投棄と環境問題を世の中に伝えるきっかけとなった戦後最大の不法投棄事件とされ、廃棄物中から基準値を超える化学物質が多く検出されました。
このような事件は今でも全国各地で起こっています。例えば日本の象徴でもある富士山の裾野や山肌が不法投棄により、環境と景観を損ねていることから世界遺産への登録が見送られている。
廃棄物削減への取り組み
廃棄物削減への取り組みは企業に課せられた大きな課題でもあります。限ぎられた資源を自然や他の生物と共有しながら長く使い続けて利用するために廃棄物や副生物の発生量抑制と発生した廃材については徹底的に有効利用して再資源化することが大切です。
ゴミ問題を考えると言う事は環境問題や汚染問題について考えるのと同じくらい大切です。地球の温暖化・オゾン層の破壊・熱帯林の消失・河川や海洋の水質汚染・資源の枯渇・といった地球規模の環境汚染問題と原因は同じなのです。廃棄物により汚染された自然が元に戻るには膨大な年月が必要になります。私たちの生活や生き方をもう一度見つめ直し自然環境に負担のない地球に優しい暮らしを一緒に考えましょう。
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